先日、モメンタム投資での分散効果について確認しました。
加速デュアルモメンタムでもオリジナルのデュアルモメンタムでも分散することで少しはリスクを減少させられそうという結果でした。
せっかくなので弊社の確定拠出年金で使用できる投資信託を使ってシミュレーションしてみようと思います。
目次
使用できるインデックスファンド
使用できるインデックスファンドは以下のとおりです。
- 野村DC国内株式インデックスファンド・TOPIX *
- 野村DC国内債券インデックスファンド・NOMURA-BPI総合
- 野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI *
- 野村新興国株式インデックスファンド(確定拠出年金向け)*
- 野村DC外国債券インデックスファンド
- 三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド
- 野村世界REITインデックスファンド(確定拠出年金向け)*
この7つのファンドを使って10通りのモメンタム投資、MSCI-KOKUSAIと国内外の債券を組み合わせた場合、そして現在運用しているADMで比較してみます。
- ADM-1/7-CASH
- ADM-2/7-CASH
- ADM-3/7-CASH
- ODM-1/7-CASH
- ODM-2/7-CASH
- ODM-3/7-CASH
- ADM-1/4-BOND
- ADM-2/4-BOND
- ODM-1/4-BOND
- ODM-2/4-BOND
- MSCI-KOKUSAI
- MSCI & 外債
- MSCI & 日債
- ADM-1/2-BOND
まずは1~10のモメンタム投資についての説明です。
いつも通りですが、ADMは加速デュアルモメンタム(ルックバック期間1,3,6ヶ月)、ODMはオリジナルのデュアルモメンタム(ルックバック期間12ヶ月)です。
真ん中の分数については分子が保有するファンドの数、分母がモメンタムを計測したファンドの数です。
分母が7のものに関しては選択できるすべてのファンド、分母が4のものに関しては株式のファンド3つとREITのファンド1つ(*がついているファンドです)の合計4つのファンドのモメンタムを計測、保有します。
例えば7つの全てのファンドから最もモメンタムの強いファンドのみを保有する場合は「XXX-1/7-XXX」となります。
末尾のCASH、BONDというのは負のモメンタムの場合の避難先です。
そのままですがCASHは現金、BONDは外国債券です。
続いて残りの11~13の説明です。
11はMSCI-KOKUSAIのバイ・アンド・ホールド、12はMSCI-KOKUSAIと外国債券、13はMSCI-KOKUSAIと国内債券をそれぞれ50:50で保有し、年1回のリバランスを行いました。
最後に14ですが、これは現在運用中のADM(MSCI-KOKUSAIと新興国株、避難先は外国債券)です。
なお、切り替えやリバランスにかかる日数(空白期間)は考慮していないので、11以外の実際のパフォーマンスはバックテストの結果より少し悪くなることが予想されます。
シミュレーション


グラフは数が多くごちゃっとしてしまって見にくいですね…すみません。
比較表のほうがわかりやすいかもしれません。
モメンタム投資がアンダーパフォームした時期なので、MSCU-KOKUSAIに対してアンダーパフォームするのはわかっていましたが…2018年からのパフォーマンスが特に悪いですね。
そして12.13.の債券と半々のポートフォリオも結構いい感じとモメンタム投資やる意味あるんか…?という気がしないでもないです。
モメンタム投資以外に関する考察は一旦置いておくとして、前回モメンタム投資の分散効果を確認しましたが、今回はADM>ADM分散>ODM分散>ODMという結果になりました。
それにしても現行運用しているADMはパフォーマンスがよくないですね…。
まとめ
今回の検証結果だけをみると、一部例外はありますが、ADMなら分散しない、ODMなら分散するというのが良さそうです。
そして、モメンタムを計測するファンドの数が多いほうがパフォーマンスが良さそうですね。
2011年からという短期間のパフォーマンスしか確認できないため判断が難しいのですが、この期間に関しては現在運用しているADMは明らかにパフォーマンスが悪いです。
できるだけシンプルな運用にしたいのですが、使用するファンドの数を増やすことも検討したほうが良いのかもしれません。
まだまだ不安定な相場が続きそうなので、モメンタム投資にはとっては厳しい環境が続きそうですが、暴落がないと指数をアウトパフォームできない戦略なのでそこは割り切って続けてみようと思います。
※投資は自己責任です。