モメンタム

加速デュアルモメンタムでも投資信託の取引の遅さは致命的?

投稿日:2019年5月16日 更新日:

過去に絶対モメンタムを利用して投資信託の取引にかかる時間とその時差によるパフォーマンスへの影響を検証しました。

今回は加速デュアルモメンタムを利用した場合に、その時差がパフォーマンスへあたえる影響を検証してみようと思います。

検証に使用するETF

本来は加速デュアルモメンタムで使用している投資信託を使用して検証するのが望ましいと思いますが、より長期の検証を行う為に今回はTOK、VWO、IEFを使用して検証を行います。

モメンタムの計測が必要なため、GOOGLEFINANCEを利用して取得できる最長期間の6ヶ月後、2008年6月15日から運用を開始した場合で検証を行います。

念のためですが、TOK≒MSCI-KOKUSAI、VWO≒新興国株、IEF≒外国債券です。

取引にかかる時間の条件

モメンタム判定日は毎月15日とします。

モメンタム判定日を含めてスイッチングに合計5営業日かかるものとします。

5営業日の内訳は以下のとおりです。

  • 1日目:モメンタムの判定
  • 2日目:売却手続
  • 3日目:売却完了
  • 4日目:買付手続
  • 5日目:買付完了

モメンタム判定日の朝10時までに売却手続できれば1日短縮できますが、昨日確認したところ朝10時には価格が反映していませんでしたので1日かかるものとして計算しています。

検証の結果

早速検証の結果をみてみましょう。

ADM理想(青)はタイムラグがない場合、ADM現実(赤)はタイムラグある場合のパフォーマンスを示しています。

加速デュアルモメンタムでスイッチングのタイムラグによる影響(グラフ)
加速デュアルモメンタムでスイッチングのタイムラグによる影響(グラフ)
加速デュアルモメンタムでスイッチングのタイムラグによる影響(表)
加速デュアルモメンタムでスイッチングのタイムラグによる影響(表)

*シャープレシオは金利ゼロ(年率リターン÷標準偏差)として算出していますので、実際の数値とは異なります。

ADM理想とADM現実の間には年率1.36%の差がありました。

ADM現実のほうが標準偏差が小さいのは、スイッチングの際の空白期間(売却完了~買付完了までの1日)に資産価値が変動しないためと思われます。

まとめ:理想と現実

やはり絶対モメンタムの場合と同様に、投資信託の手続の遅さは加速デュアルモメンタムのパフォーマンスに悪影響をあたえていました。

ただし、今回の検証では確定拠出年金での運用を想定してるので、税金と手数料を考慮していません。

ですので投資信託はモメンタム投資に不向きかもしれませんが、確定拠出年金のメリットを考慮すると実際のパフォーマンスは「理想と現実の差」ほど大きくないと思います。

そして一番のポイントは、時差があっても暴落は回避できているというところかと思います。

モメンタム投資はリーマンショック以降、大暴落がなくBuy and Holdをアンダーパフォームしてますが、私は大暴落を回避するためにモメンタム投資を採用しました。

あなたはモメンタム投資に何を求めますか?

※投資は自己責任です。

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