昨晩、ライオンさんより面白いアドバイスをいただきました。
逆イールドは発生の11~25ヶ月後に景気後退があるといわれていますね。
米新規失業保険申請件数は今回(コロナショック)、前回(リーマンショック?)の暴落時に底を予測することができたようです。
というわけで早速調べてみました。
目次
バックテストの条件
通常、逆イールドは2年債と10年債の金利差のようですが、今回はヒストリカルデータをみつけられなかったので、1年債と10年債で代用しています。
1年債、10年債、米新規失業保険申請件数はMacroTrends(カーネル先生ありがとうございます)から、S&P500はYahoo Finance(US)から取得しました。
米新規失業保険申請件数は週次のものということでしたが、金利、米新規失業保険申請件数とも月次のものしか見つけられなかったので、毎月月初に前月と比較するという方法をとっています。
バックテストは1967年1月から2020年5月末まで、毎月逆イールドと米新規失業保険申請件数を確認して投資します。
なお、取引にかかる手数料、税金は考慮していません。
ライオンさんからのアドバイスは「逆イールド時に最小分散」「米新規失業保険申請件数減少時にSPXL」だったのですが、ちょっと難易度が高かったので怠けてしまいました。(ごめんなさい🙇)
ポートフォリオの説明
- S&P500
- Yield-1M:前月の長短金利差がマイナスの場合にCASHへ避難、プラスの場合はS&P500へ投資
- Yield-1M+Jobless:前月の長短金利差がマイナスの場合にCASHへ避難、金利差がプラスの場合に失業保険申請件数が前月比マイナスであればS&P500へ投資
- Yield-11M:前月~11ヵ月前までに長短金利差がマイナスの月があればCASHへ避難、なければS&P500へ投資
- Yield-11M+Jobless:前月~11ヵ月前までに長短金利差がマイナスの月があればCASHへ避難、金利差マイナスの月がない場合に失業保険申請件数が前月比マイナスであればS&P500へ投資
- Yield-25M:前月~25ヵ月前までに長短金利差がマイナスの月があればCASHへ避難、なければS&P500へ投資
- Yield-25M+Jobless:前月~25ヵ月前までに長短金利差がマイナスの月があればCASHへ避難、金利差マイナスの月がない場合に失業保険申請件数が前月比マイナスであればS&P500へ投資
バックテスト


いつものごとく、リターンと標準偏差は年率換算、シャープレシオはリターン÷標準偏差(金利無視)の簡易的なものです。
結論
大きな下落こそないものの、逆イールドから11ヵ月や25ヵ月の間、米新規失業保険申請件数を気にしながらCASHに避難する方法はちょっとやりすぎな気がします。
でも、前月の逆イールドだけでは暴落の回避率は低そうですね。
前月の逆イールドと失業者数の組み合わせはなかなかよいパフォーマンスでした。
大きな下落を避けつつ、上昇の波には乗れています。
過去50年くらいの期間では、これらの指標がポートフォリオのリターンを向上させたといえるのかもしれません。
さて、次回の暴落時にも機能するでしょうか?
それがわかれば苦労はありませんね。
※投資は自己責任です。