モメンタム

ウェザーリポート戦略

投稿日:2020年6月16日 更新日:

カーネル先生がご紹介されていたウェザーリポート戦略(詳細は以下リンクご参照ください)を、3つめの柱(1つめはレバレッジド最小分散、2つめはパクリバリュー)としてポートフォリオに組み込むべく、自分なりにバックテストしてみました。

バックテストの条件

ここでは3つのポートフォリオを用意し、240日前~20日前までのモメンタムを測定します。

そのなかで最もモメンタムが強いものに、1ヵ月、1四半期、1年毎のタイミングでリバランスとポートフォリオの入れ替えをするというルールでテストしました。

以下、用意したポートフォリオの説明です。

  1. VFINX:S&P 500の投資信託です。
  2. 6:4:VFINX 60%, TLT 40%の組み合わせです。
  3. RP:VFINX 25%, TLT 25%, TIP 25%, GOLD 25%です。Risk Parityを参考にしています。
  4. WR:ウェザーリポート戦略です。

おしりのアルファベットは取引のタイミングを表します。

  1. M:1ヵ月
  2. Q:1四半期(1,4,7,10月)
  3. Y:1年(年始)

例えば、「RP M」だと毎月、VFINX 25%, VUSTX 25%, TIP 25%, GOLD 25%にリバランスを行うということになります。

「WR M」の場合は、毎月モメンタム判定とリバランスが行われ、モメンタムが1番強いポートフォリオへ入れ替えを行うということです。

バックテストの期間は2006年1月から2020年6月までです。

なお、TIPが2005年1月28日からの開始なので、開始時のモメンタム判定のみ2005年1月28日~2005年11月30日までと少し短い期間での判定となっています。

また、取引にかかる手数料や利益確定時の税金は考慮していません。

バックテスト

それでは早速みていきましょう。

まずは、1ヵ月毎にリバランス、モメンタム判定を行った場合です。

ウェザーリポート戦略・1ヵ月

続いて、1四半期毎にリバランス、モメンタム判定を行った場合です。

ウェザーリポート戦略・四半期

最後は、1年毎にリバランス、モメンタム判定を行った場合です。

ウェザーリポート戦略・1年

おまけで、ウェザーリポート戦略とVFINXだけまとめたものです。

ウェザーリポート戦略・比較

リターンと標準偏差を年率(240営業日)に変換した表です。

ウェザーリポート戦略・表

シャープレシオは金利を考慮せず、Return ÷ CAGRで簡易的に計算しています。

今回のバックテストだと、1年毎にモメンタムの強いポートフォリオに入れ替えるのがよさそうですね。

実験

さて、ここで実験です。

WR Yで、VFINXに投資するとき、つまり株式相場が強気の時にレバレッジをかけたら…?

超簡易的にパフォーマンスを3倍(WR x3 ver1とします)にしてみました。(SPXLで代替するのが面倒だったのは秘密)

ウェザーリポート戦略・レバレッジ ver1

ボラティリティがすごい…。

VFINX x3(疑似SPXL)を単騎で握っていられるか不安です。

もうちょっとバランスとりたい…。

ということで、VFINXのモメンタムが強いときに、6:4にレバレッジをかけてみました。(疑似SPXL 60%, 疑似TMF 40%ですね。)

今回も超簡易的にパフォーマンスを3倍(WR x3 ver2とします)にしています。

ウェザーリポート戦略・レバレッジ ver2

超簡易的に3倍にしただけなので、実際のパフォーマンスはもっと悪くなると思いますがこれなら握れそうかな…?

パフォーマンスを表にしてみました。

ウェザーリポート戦略・レバレッジ・表

レバレッジド最小分散との比較

バックテストした感じだと、レバレッジド最小分散のほうがパフォーマンスはよさそうです。

これはWR Y x3 ver2(以下、レバレバレッジドWR)とPortfolio Visualizerからとったレバレッジド最小分散(2010年~)との年率のパフォーマンスを比較したグラフです。

レバレッジドWR vs レバレッジド最小分散

こうしてみるとレバレッジドWRのほうがパフォーマンスが良い年もあるのですよね。

ちなみにパフォーマンス(年率)の相関係数は0.6でした。

結論

レバレッジドWRの運用は、年1回の取引で済むというのが大きな魅力です。

ただ、レバレッジド最小分散と両立させるとなると資産全体におけるレバレッジETFの割合が大きくなります。

かといってレバレッジド最小分散を減らしてレバレッジドWRを取り入れたいかといわれると、今のところそれもちょっとなぁ…という感じです。

というのもレバレッジドWRはモメンタム戦略ですが、強気時にSPXLとTMFを使うことになります。

強気時にレバレッジETFがクラッシュしたらどうなるでしょうか?

そうなった場合にはレバレッジド最小分散も崩壊しているはずです。

これでは戦略を分散する意味がありません。

それならレバレッジをかけずにやる(例えば、WR Y)方がよさそうです。

ここまで引っ張って、結局採用しないという結論になってしまいました。

いい線までいっているような気はするのですが、もうひと捻り必要なのかもしれませんね。

※投資は自己責任です。

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