まだまだ下がるかもしれませんが、年初来30%程度資産が減少するとさすがにいろいろと考えてしまいます。
持っている株式を売って現金にした方がよいのか?とか、入った給与を投入していいのか?とか…
前提として、私は資産額が大きくないので数千万、数億と運用されている投資家の苦悩は知る由もありません。
またサラリーマン(日系企業で薄給ですがリストラはたぶんない)の兼業投資家ですので、仮に現在の資産がなくなっても生きていけますし、おそらく数年でリカバリーできます。
だからこれだけ暴落しても、自暴自棄になるほどのストレスを感じていないのかなと今の時点では考えています。
なので投資に関するスタンスは変わりません。
ライフイベントでお金が必要になったら売りますが、それ以外は基本的に投資に回します。
これが結論です。
先に結論を述べてしまいましたが、せっかくなので運用しているポートフォリオについて現在の考えを以下に記します。
目次
レバレッジド最小分散ポートフォリオについて
SPXLとTMFはセット、2つで1つと考えています。
TMFは金利が下がりすぎて上昇余地の少ないであろう債券にレバレッジをかけるというのが少々(というかすごく)心配ではありますが、SPXLとの逆相関は現時点で機能しており、先日のSPXLの暴落時にも機能しました。
まだ避難先としての機能はあるのかなと思います。
恐らく巻き返しの際にはTMFが足を引っ張ることになるでしょうが、全体として考えれば順相関でクラッシュ(最小分散が機能しないというリスク)、レバレッジETFがクラッシュ(レバレッジETF固有のリスク)という2つの懸念事項はコロナショック以前と変わりません。
市場における不確実性が増しているというのは間違いないのですが、資産の一部で運用するのであれば、許容できる範囲のリスクだと考えています。
もし運用を停止するとしたら、許容できないほど金利があがったときでしょうか。
金利が高くなりすぎるとレバレッジをかけるコストが高くなり、期待するリターンが得られなくなってしまいます。
パクリバリュー
どちらかというとポートフォリオにおける下落率はこちらが大きいです。
全部公開するのは初めてですが、保有銘柄は割合が大きい順にCAI, FCAU, 日本航空, cotta, EAF, タイガースポリマー(一時、コマツも保有していましたが日本航空へ銘柄交換しました)です。
パクリ元がわかりやすすぎるので個別の分析は省きますが、今回はコロナウイルスの蔓延、原油価格の急落がトリガーとなった株価の暴落かと思います。
経済活動が停滞することから直近の業績は悪化するかもしれませんが、(医学的な知識はなにもありませんが)コロナが延々と猛威を振るうことは想像しにくいですし、原油価格が下がって困る業種ではないと思います。
楽観しすぎなのかもしれませんが、十分に安いと思った価格で購入したものがさらに下がったらどうするか…買うしかないでしょ?と私は思います。
確定拠出年金
あれ?確定拠出年金は..?ハンドクラフトの分散投資?やってないんですよ…。
新興国株の信託報酬がバカ高いので、全部TOPIXなのです。
今は-20%くらいでしょうか。
ハンドクラフトしとけば今頃…と思いますがまぁコロナショックなんて読めないので仕方ないです。
どうせあと30年近く運用するのですから、このショックから回復するまでは株100%の予定です。
最後に今後の運用でやりたいことについて記します。
やりたいこと
本当は確定拠出年金以外の資金を3割ずつくらいで別の戦略のポートフォリオを運用したいのですが、最小分散、バリュー投資以外に採用したい方法がないので現在は2つのポートフォリオで運用しています。
バリュー株が想定した水準まで回帰して買うものがなくなったら、オールウェザーやパーマネントポートフォリオのような固いポジションを1つ作りたいなと思っています。
基本的にはいろいろなアセットに分散したポートフォリオをが好きなんです。
あ、でもこれだと最小分散+オールウェザー(あるいはパーマネントPF)で結局2つだな…。
※投資は自己責任です。
ペパさん、こんにちは。
こちらは2月上旬から動的最小分散ポートフォリオを始めたばかりの新人です。今回の相場には何の対処する術もなく、ただひたすら目を見開いて、つるべ落としのように落ちていく数字を眺めている日々でした。
しかし、先ほど改めてSpxl の株価の動きを眺めてみたのですが、現在の価格34ドルというのは、一年前の2019年初頭の価格に当たるようです。時計の針が1年巻き戻っただけだよ、と考えればあまり大したことない事態のような気もしてきました。1年前にはみんな今と同じ位置に立っていたというだけ、ということではないでしょうか。
難しいかもしれませんが、これから昨年同様に株価が上がって行ってくれれば、1年後にはまた今年の年初と同じスタート台にみんなで立ち、今までと同じようにまた右肩上がりに上がって行ってくれたりするんじゃないかい、と都合よく考えています。
また私が始めた2月上旬から、動的最小分散ポートフォリオの価格の下落は、3倍レバレッジをかけているのに今のところはマイナス16%程度で済んでいるようです。
この動的最小分散法は、そもそもの標準偏差が20を超えるボラが非常に高い方法ですので、確率68%で普通にやって来るはずの1シグマ越えにもなっていないというのは、かえって変な気さえしています。これだけ世の中が大騒ぎするような大惨事になっているのに、この程度のかすり傷で済んでいるというのは、もしかしたら幸いなのかもしれません。(どこかで計算間違っているのかしら?)
とにかく最後の最後まで東京タワーになって突っ張っていてくれた TMFは大変に感謝しています。最後の相場が総崩れする手前で止まっていてくれたら、この最小分散ほど素晴らしい無敵な方法はないと思ったと思います。
あと「金利が高くなったらレバレッジをかけるコストが高くなりすぎる」というのは金利が上がると TMF の価格が下がってしまうので、十分な量を入れるのにはお金がかかってくる、といったような意味なのでしょうか? すいませんそんなこともよく分からないまま最小分散を始めてしまっています。
このご時世でパソコンで数字だけを見ていると、なんとなーくだんだん気分が暗くなってきかねないので、ペパさんもどうかお気をつけくださいね。
皆神さん、こんにちは。
私もまだ初めてちょうど1年ほどしかたっていない初心者なので、なにもできずにただ見ているだけです。投資というのは世界の経済が成長するという未来に賭けることだと思うので、どんなときでも「いつか報われる」と心のどこかに楽観的な部分がないと続けることが難しいのかなと思います。そして20年、30年経った時にまだ投資を続けていることが資産を増やすうえで一番大切なことかなと思います。
今回の暴落では(今のところ)株と債券の逆相関が機能してくれましたね。どれだけディフェンシブ、安全域が深いといってもやはり株式は株式市場の値動きに引っ張られます。相関の低いアセットに分散して投資するということがどれだけ大切かということを再認識しました。TMFが暴騰したときに売っていれば~など結果論から言えば東京タワーが完成する前にタイミングよく動ければもっと損失も少なかったのでは…と思わなくもないですが、そんな器用なことはできませんし何が起こるかわからないからこそ、最初に決めたルールに従うことが右往左往せず投資を長く続けるためには大切なのかなと思います。
さて、ご質問いただいたレバレッジをかける金利コストですが、レバレッジをかけるということは借金をして自己資本以上の金額を運用するということです。借金をするには金利というコストがかかります。
例えば、1のリターンを得られる商品で運用したとして、3倍のレバレッジをかけて運用すればリターンは3になります。ところが実際にはレバレッジをかけるコストがかかっているはずですよね。仮にレバレッジのコストが0であれば、リターンはそのまま3になります。ではコストが1ならどうでしょう?リターンの3からコストの1を引けば残りは2になります。まだレバレッジをかけるメリットがあるといえますね。では金利がめちゃくちゃ上がってしまい、コストが5になったらどうでしょうか?リターンの3からコストの5を引けば残りは-2となります。これではレバレッジをかけるメリットはありません。
また、リターンが低くなりすぎると相対的にコストが高くなりますので、レバレッジをかけるメリットはなくなります。(リターン0.5とすると3倍でも1.5のリターンですから、コスト1の場合でもレバレッジ3倍運用のリターンは0.5になってしまいます。)
実際にはもっと複雑なのでしょうが、ざっくりこんな感じで理解しています。金利上昇期のレバレッジ運用についてはkernelさんの記事(https://drkernel.net/archives/341)が詳しいのでぜひご覧になってください。
同じ船に乗るもの同士、20年、30年後に資産を築けること信じて、前向きにいきましょう!
「確率16%ほどでやってくる1σ超え」の間違いでした。週末に上げ返したとはいえ、σ内に収まってくれているのが不思議。