先日、モメンタム投資の大先輩を見つけました。
詳細は市原さんのブログを読んでいただければと思いますが、私は移動平均線を利用したモメンタム投資と理解しました。
移動平均線とデュアルモメンタム、加速デュアルモメンタムでどのような違いがあるのか気になったので自分なりに調べてみました。
目次
絶対モメンタムを比べてみた
今回はMSCI-KOKUSAI指数を使って絶対モメンタムの計測方法として比べてみました。
避難先は現金とし、税金や手数料は考慮していません。
- 青:MSCI-KOKUSAI指数
- 橙:OAM(12カ月のルックバック期間でモメンタムを計測)
- 灰:AAM(1,3,6カ月のルックバック期間でモメンタムを計測)
- 黄:MAL(12カ月の移動平均線でモメンタムを計測)
※当ブログでは勝手に移動平均線をMAL(Moving Average Line)と省略して表記します。


この期間の計測ではMALのパフォーマンスが一番良かったですね。
感度としてはAAM>MAL>OAMくらいの感じかと思います。
相対モメンタムを比べてみた
続いてMSCI-KOKUSAIとMSCI Emerging Marketsを使って相対モメンタムも比較してみましょう。
今回も避難先は現金とし、税金や手数料は考慮していません。
- 青:MSCI-KOKUSAI
- 橙:MSCI Emerging Markets
- 灰:ADM(1,3,6カ月のルックバック期間)
- 黄:ODM(12カ月のルックバック期間)
- 水:MAL 12(12カ月の移動平均線)
- 緑:MAL 3,6,12(3,6,12カ月の移動平均線)
- 細い青:MAL 12(3,6,12)(12カ月の移動平均線で絶対モメンタム、3,6,12カ月の移動平均線で相対モメンタムを計測)


ADMは結構酷くて、全体では結構差がついてしまいましたが、2010年代のパフォーマンスは似たり寄ったりな印象です。
ところで、パフォーマンスは見ての通りなのですが、今回新たにスイッチの回数を数えてみました。
これはそのまま感度を表すかなと思うのですが、ADMが圧倒的に多いです。
今回、切り替え後の空白期間は考慮していないのですが、実際には取引回数が多いほどパフォーマンスに悪影響がでるはずです。
取引回数が少なく安定感があるのは、やはりODMかMAL12かなと思いました。
投資信託を利用してバックテスト
最後に実際の投資信託を利用して検証してみました。
- 青:野村 DC外国株式インデックスF・MSCI
- 橙:野村 新興国株式インデックスF(確定拠出)
- 薄灰:野村 DC国内株式インデックスF・TOPIX
- 黄:野村世界REITインデックスファンド(確定拠出年金向け)
- 水:野村 DC外国債券インデックスF
- 緑:野村DC国内債券インデックスファンド・NOMURA-BPI総合
- 紺:ADM
- 濃茶:ODM
- 濃灰:MAL(12カ月移動平均線)
- 薄茶:AMAL(3,6,12カ月移動平均線)
※先の検証では、3,6,12カ月移動平均線で相対モメンタムが強い銘柄が、12カ月移動平均線で絶対モメンタムが負になる場合があったため、MAL 3,6,12とMAL 12(3,6,12)で場合分けしましたが、今回の検証ではそのようなパターンはありませんでした。


この期間だとADM悪くないですが、やはりスイッチ回数は多めです。
MALはスイッチ回数を控えながらパフォーマンスはよいです。
まとめ
今回保有する投資先は1つだけに絞って検証を行いました。
絶対モメンタムでは分散が効果を発揮していましたので、MALでも同様に分散の効果が得られそうな気はします。
もうすこし考えてから決めようと思いますが、スイッチ回数を考慮するとMALがよいような気がするんだよなぁ…。
※投資は自己責任です。