モメンタム

モメンタム投資では投資信託の手続きの遅さが致命的?

投稿日:2019年2月27日 更新日:

先日(2019/2/18)、確定拠出年金のデュアルモメンタムで、野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAIのモメンタムが復活していたことから、りそなフリーポケット401kからの切り替え手続きを行いました。

目次

投資信託は売買に時間がかかる  

りそなフリーポケット401kの売却完了が2019/2/19、野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAIの買付完了が2019/2/21とのことでした。

モメンタム判定日から起算して買付完了までに5日かかるということです。

さすがにちょっと長くないですか?

1週間の営業日は通常5日間ですので、資産の切り替えにほぼ1週間かかってしまうことになります。

ウォール街のモメンタムウォーカーではETFを利用しているので、恐らくですがモメンタム判定日の翌日には売却から買付まで完了します。

手続にかかる日数のイメージです。

手続きにかかる日数のイメージ

日本からの売却~買付ですと夜中の作業をしないともう1日かかる可能性はありますが、それでも2日違うわけですよね。  

これってパフォーマンスに影響したりしないのでしょうか?  

というわけで確認してみました。

売買に時間がかかるとパフォーマンスに影響する?  

先日の検証で、モメンタムの判定日が月末でも月中でも大きな影響がないことが確認できていますので、モメンタムの判定日は15日に設定しています。

どちらも野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAIの絶対モメンタムですが、赤いグラフが取引に時差がない場合、緑のグラフが取引に時差*がある場合です。

*売却に2日、買付に2日を時差として計算しています。

取引の時差によるパフォーマンスの差
取引の時差によるパフォーマンスの差

やはり影響がありましたね。

時差があることで、正のモメンタムに乗るのに4日**、負のモメンタムから逃げ出すのが2日遅れます。

つまり、株価上昇の可能性が高い期間を4日逃し、株価下落の可能性が高い期間を2日余分にホールドしているわけですね。

**預金同様の資産売却に2日、投資信託買付に2日

まとめ

税金も手数料もかからないので相性ばっちりだと思ったのにこんなところに落とし穴があるとは…

極端な資産配分ではないポートフォリオであれば多少の誤差は許容できるのでしょうが、モメンタム投資は0か100になりますので影響が大きいのですね。  

とはいえ「致命的」というほどの影響ではないので、ひとまずよしとしましょうか。

あとはモメンタムの復活や消失が明らかなとき(例えば判定日の3日前に既に一年前の数値と10%以上差があるなど)は事前に手続を進めるなどして、手続にかかる日数の短縮を試みることもできそうですね。

ただ、定量的で誰にでも再現できそうなところがモメンタム投資の魅力だったのに、予測がはいるとそうではなくなってしまいますので悩ましいところです。

※投資は自己責任です。

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